燃費やガソリン代

高くなったガソリンに対してどう対応する?

世界経済や世界情勢にはあまり関心がなくても、生活に必要な物資が高騰することによってわたしたちには大きな影響を与えかねないのが現状です。 もちろんわたしたちの手では何一つ変えられないわけで、現状に甘んじるしかないのですが、それにしてもガソリン代が高くなったと感じている人が多いのではないでしょうか。

以前は主婦がお茶を飲みに行くときにも、だれが車を出すかということで揉めることはありませんでしたが、ガソリン代が高くなった今、だれも車を出したいとおもわないのは皮肉な話です。 たしかにガソリンが1リットル80円台の頃を知っている現在のユーザーにとっては、160円台になっているガソリンというのは高価なものに感じるのです。

ところで、なぜガソリンが高騰するのでしょうか? それには複数の要素が関係してきますが、基本的にはモノの値段というのは需要と供給のバランスによって決定されます。 それ以外にも、ガソリンの場合は産油国の経済事情や政情、そして原油生産に対する方針によって大きな影響を受けます。 少し前までは新興国の原油需要によって取引価格が高騰するという、市場の原理が働いていましたが、最近ではアフリカ有数の産油国でもあり、地理的にもスエズ運河などを有しているために重要な役割を果たしているエジプトの政情不安が影響していると言われています。

そのほかにも為替の影響も受けますし、そもそもガソリンに対してはかなりの税金がかかっています。 ガソリン代が高いからといってガソリンを販売している出光やエネオスが儲けているというわけではないのです。 価格変動に伴って末端価格も変わるため、ガソリンスタンドの表示価格は日替わりになっているわけです。

そのような中で、環境に対する配慮も重なって燃費のいい車へと世の中がシフトしています。 燃費が良くなれば、ガソリン価格の高騰の影響を少しは免れることができます。 それでも、ガソリンを燃料にしている車を使用している限りは今後もガソリン価格の影響を受けながら生活することに変わりはありません。 さらに、原油産出国ではない日本にとって、海外から輸入する燃料に頼っている限りは、国際関係の影響を受けることになります。

だからといって、秋田付近で埋蔵が確認されているシェールガスによって日本のエネルギーが賄われるかというと、不足分が大きいため結局はシェールガスで走る車を開発したところで同じことかもしれません。 そうなると、やはり電気自動車ということになるのですが、まだまだ市場で一般化するには時間がかかりそうです。 ところで、面白いクルマを目指すモノづくりはもう行われないのでしょうか。

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