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アルトエコが伸び悩んだ理由

燃費ナンバーワン合戦が繰り広げられることは、消費者にとってはうれしいことかもしれませんが、少し残念なのは「ガソリン車では燃費ナンバーワン」とか、「燃費世界ナンバーワン」という宣伝文句で購入を決意したクルマも、数カ月後にはナンバーツーになってしまうことです。

スズキが販売した「アルトエコ」は、ガソリン車の中では燃費が一番よいということで話題になりましたが、ライバル車であるミライースのマイナーチェンジによってあっさりと抜かれてしまいました。 とはいっても僅差なのですが、とにかく日本人はナンバーワンということにこだわるのかもしれません。

しかし、ミライースがアルトエコに燃費の点で劣っていた時期にも、両者の販売台数を比べてみるとミライースに軍配が上がっています。 なぜアルトエコはあまり売れなかったのでしょうか?

もちろんそこに明確な理由が存在しない場合もありますが、明暗を分けた理由としては、ミライースがミラとは一線を画したデザインのクルマとして誕生した一方で、アルトエコはあくまでもアルトの派生モデルといった感じで、燃費以外の話題性がなかったこと、そして低価格を売りにしたミライースの下位グレードに対して、アルトエコのそれは10万円も高かったことが原因かもしれません。 とくに低燃費を好むユーザーのコストパフォーマンスに対する評価は厳しいため、今後も苦戦が強いられることになるでしょう。

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