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初めての海外勢受賞で日本に危機到来?

今年の日本カーオブザイヤーのニュースを聞いて驚いた方も少なくないと思います。 これまで輸入車が大賞を受賞することがなかったため、そもそも外国の車が選考の対象になること自体を知らなかった人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、今年の場合は大賞候補の10台中、5台が輸入車という結果でした。 なんともうれしいような悲しいというニュースでした。 しかし、ここにきて海外勢もこぞって日本の市場で評価されるクルマ作りを進めており、今後ますます新型が投入されるにあたって、新車販売台数にも大きな影響を与えることは必至です。

とくに今回大賞を受賞したフォルクスワーゲンの車は、燃費だけに注目すると国産車にはかなわないものの、ハンドリングや乗り心地の面からすると群を抜いているという評価を受けています。 少し前まで、ゴルフやポロはおしゃれ感覚で購入する車というイメージが先行していました。 しかしここにきてその実力とデザインの才色兼備状態では、国産メーカーも安泰ではありません。

いまフォルクスワーゲンは大いに盛り上がっています。 今回「ポロ」に環境への配慮とスポーツ性を与えた新タイプ「ブルーGT」が追加されました。 歴代のポロの中では燃費が大いに向上し、しかも走りではゴルフGTIの性能を引き継いでいるという、まさにいいところを取った設定になっています。

今回は専用のエクステリアと17インチホイールの設定によって、購入した状態で乗ってもおしゃれでかっこいいモデルとなっています。 価格に関しても300万を切ることがなかったゴルフGTIに比べると50万円以上安く、手頃な価格で楽しむことができるモデルとなっています。

今後はフォルクスワーゲン愛好者以外にも、純粋に車の性能で評価して購入するユーザーが増えるのではないかと予想されています。 最先端のテクノロジーや燃費性能の追求に走っている国産メーカーも、市場が求めているものに対して敏感な反応を示さなければ、海外勢に追いつかれ、そして追い抜かれる日が到来するかもしれません。 ことしの日本カーオブザイヤーを一つの教訓としてとらえることができるはずです。

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